不死鳥の涙 ーリック・シンプソン物語ー

リック・シンプソンによるヘンプオイル製造工程

 私は通常1パウンド(453g)かそれ以上の、とても効きの強い高品質のインディカ種大麻か、インディカ優位のサティバ交配種を使う。1オンス(28g)の良質なバッツは3~4gの高品 ...

不死鳥の涙 ーリック・シンプソン物語ー

リック・シンプソン・プロトコル

 生米の粒半分程のサイズで極少量の服用から始める。オイルは無害だとしても、治療を始める人間にとっては、多くより少なくから始めた方が良い。最初は極微量からこの素晴らしい物質を摂りはじめ、それか ...

不死鳥の涙 ーリック・シンプソン物語ー

終章  理性の時代の父と如何にして出会ったか

 1992年8月末、私は二十歳の誕生日を祝った時に初めて大麻を試し、そこから日常的に使うようになった。それは親友ヤン・ポスピシルとミロス・ドリンスキーの数年に亘るヘビーな同調圧 ...

不死鳥の涙 ーリック・シンプソン物語ー

第二十章   我々の未来は誰のものか

 ヨーロッパで過ごした日々は、正しく冒険だったと言うほかない。北アメリカの人間は実際に自分で一定期間過ごしてみなければ、旧世界について理解の端緒も開けないだろう。旅行者として観光する余 ...

不死鳥の涙 ーリック・シンプソン物語ー

第十九章   薬か脅威か

 アムステルダムから持ち帰った種のお蔭で、今やチェコ共和国には、治療薬製造の為の素材が格段に多く存在する。私が来る以前は、多くの人が慎ましやかにサティバ種を栽培していた。だが大抵の場合、これは私の ...

不死鳥の涙 ーリック・シンプソン物語ー

第十八章   皇帝の崩御

 以前ハイタイムズマガジンに私の記事を書く為、スティーブ・ヘイガーがノバスコシアに来た際、我々は彼を共著者にして、私の経験と、システムがどのようにしてこの薬の使用を抑え込んできたかを、本にしようと ...

不死鳥の涙 ーリック・シンプソン物語ー

第十七章 アムステルダムとカナビスカップ

 スコットと私の旅はさながら『東海道中膝栗毛』のようだった。可笑しなことが沢山あったが、その皮切りはエスカレーターだった。スコットにとってエスカレーターは全く新しい経験で、彼の反応 ...

不死鳥の涙 ーリック・シンプソン物語ー

第十六章   キャッチアップに励む

 カナダへの帰郷は大変だった。我々の飛行機はドイツの空港で、レーダー故障の為何時間も足止めを食った。チェコ共和国を発って22時間後、ようやくハリファックス空港に到着した時には、完全に疲れ ...

不死鳥の涙 ーリック・シンプソン物語ー

第十五章   チェコ共和国遊説

 2009年10月7日、息子がハリファックスの市街地からほんの数キロのところにある、スタンフィールド国際空港まで送ってくれた。案ずるより産むが易し。私は遂にチェコ共和国に向けて旅立った。何度 ...

不死鳥の涙 ーリック・シンプソン物語ー

第十四章   ヨーロッパへの招待

 2009年初夏までに、私は作業の為に必要な原料を使い果たした。この一帯の高品質なバッツを買い占めていたから、良い物が見つけられないと、私に腹を立てる大麻スモーカーもいたくらいだ。それから ...